国内盤レビュー
アボカズヒロ インタビュー
010203next
子供が機材に触れるということ

--- 子供にターンテーブルを触らせてみたりはしないんですか?難しいかな。

アボカズヒロ 少しスクラッチをさせてみましたよ。今回も。いっちばん最初に。WEBのビデオの前ですね。ただ、今回はあくまでクラブプレイっていうのが大きかったので、あまり大きなウェイトをさきませんでした。ターンテーブルに触れさせるのは、時間をちゃんととってそれはそれでやったほうが絶対いいですし。

--- あまり本格的にターンテーブルの“いろは”をやらないでも、少しでも触れることで音楽への理解が深まったりするという影響はあると思います。

アボカズヒロ なるほど

--- 少ししかできないけど、こんなに結果に影響が出た!!というのがわかったら結構すごいです。

アボカズヒロ レコードというのが、機械を使っているものではあれ、とても直接的に身体にむすびついているというのは、少しは分かってくれたみたいでした。あと、サンプラーですね

--- サンプラーも使ってたんですね。

アボカズヒロ サンプラーを押す感覚はかなり分かってたみたいですよ。途中で最初の喋りがリズムにのって流れる部分があるんですけど「これからみんなで…」 あれは園児がおしてくれています。叩くっていう行為はとても直感的だし、簡単ですからね。

--- それでも即興的に、実際に幼児でもサンプラーを応用できるっていう実例ができたわけですから。

アボカズヒロ 多少僕が指導したところもあるんですが、まあそうですよね。

DJの視点から観たクラブ文化

--- 大人子供関係なくDJから見たフロアの魅力について教えてもらいたいんです。DJがブースにいて、そこから見える世界が、どういう感じなのかなと。別にお客さんを見てないときもあると思いますけど。

アボカズヒロ いえ、僕は常にお客さんをみるように心がけてます。一つ言えるのは、言葉を使った会話では絶対できない、1対多数の会話が音楽を媒介にしてなされているな。ということですね

--- 音楽がメッセージ、みたいなことでしょうか

アボカズヒロ そうですね。今回の幼稚園DJは、研究のために選曲を狙わないといけなかったんですが、普段DJをするときはもっとストーリーを自分なりに描くような選曲をしたりするので、今日は夜明けから日没までの感じでプレイしようとか。あとは、フロアのお客さんが笑いながら踊っていると、自分という存在が“許されてるんだ”と強く感じます。

--- 許されている、という感じですか。逆にフロアのお客さんとうまくいっていないときは断絶というか、なんというか、そういう戸惑いなんかもあるわけですか?

アボカズヒロ ありますね。言葉の通じない国にいきなり放り込まれたような

--- それは地域差とか、年齢差とかいろいろあると思いますけど、例えば幼稚園の場合も全然踊ってくれなかったらどうしよう、とか思いました?

アボカズヒロ そうですね。
ただ、今回は自分の研究目的なので、そうなったときはそうなったときで分析のしがいはあるな、とも思いました。まだ1回目なのでなんともいえないんですけれども、ハウスのビートは受けるみたいですね

--- アンケートも取りました?

アボカズヒロ とったのですが、「プリキュアがうたえてよかった」とか「こんどはかめんらいだーをかけてね」とかハウスをミックスしているときは、なんか曲がかわったことすらあまり認識できていないような感じでした。

--- まあ幼稚園児ですから、アンケートといってもそれほど期待ができないかな(笑) 中学生とかだと、アンケート取ってデータにできるんですけど。これからどうやって分析するんでしょうか

アボカズヒロ とりあえず、定点調査といいますか、映像をみて、分析して、仮説をたてて、次の着眼点を作ってプレイ。というのを繰り返してみたいですね。当面はそういう感じで調査をしていくと思います。

--- 子供の視点とかなかなか分析するの大変そうですね

アボカズヒロ そうですね。こういう調査自体が実は僕も始めての試みなので、まだノウハウとかが乏しいところもあるので。正直、カメラがあるから踊ってる子も居ると思うんですよ

--- そうなんですか?

アボカズヒロ 多少はあるんじゃないかと。カメラの存在が調査のノイズになることってものあると思うので、続けていって、徐々にカメラになれたときの反応もやっぱり気になりますね。幼児教育の面からいうと、照れが出始めるのは年長さんくらいからみたいですね。ただ、年長さんくらいなら、年少さんや年中さんが踊っていれば恥ずかしくないみたいです

--- 照れ、ってのがまた分析しきれないものもありますよね。

アボカズヒロ そうですね。でも照れって、クラブ史的に結構大きい要素だったりするんですよね。今回やって一つおもったのは、今のクラブってのは、酒のちからとか、照明の力とかを使って、この幼稚園児みたいな照れの少ない状態に戻す場なのかもしれないです

--- 照れの少ない状態に戻す、という事で言えば、クラブに限らずライヴハウスとか他の音楽文化にも言えるような気がしますけど、そういうことについてはどう思いますか?

アボカズヒロ ライブハウスもそういえるでしょうね。
ライブハウスの場合、一番大きな照れを消すための要素は共同体意識ですよね。クラブと一番違うのは、やるべきことが統一されているじゃないですか。まず視点が統一されますよね。

--- というか、うーん。なんかそうですねー。みんな同じく手を挙げるとか。

アボカズヒロ クラブでDJ見てない人は普通にいますけど、
ライブハウスでステージにずっと背を向けてる人はいないですよね

--- クラブも最高潮まで行った時は、普通にみんな同じく手を挙げたりしますけどね

アボカズヒロ そうですね。そこまでいって初めて溶け合えるというところはあるとおもいますね

--- 今までの幼稚園では、もしかしたらライヴハウス的なものはあったかもしれないけど、クラブの要素ってのは全くなかったかもしれない。

アボカズヒロ 幼稚園ってそもそも、ある部分ではまわりに“あわせる”ことを教えるところですから、当たり前といえば当たり前ですよね。ある程度の社会性を身に付けることは僕も大事だとおもいますよ。今回の研究には教育的な狙いは僕はあまり強くはもっていないのですが

音楽との出会い

--- PHOTODJは何歳ぐらいからやっていたんですか?

アボカズヒロ クラブデビューは高校なんですが、タンテに触ったりしはじめたのは中2の終わりですね

--- 始めたきっかけは?

アボカズヒロ お金がたまったので。DJ自体には小3くらいから憧れがあったんですよ。当時、電気グルーヴがオールナイトニッポンをやっていて、それをラジオのタイマー録音で聴いていたんですね。それで、今週のお勧め曲っていうのでテクノやハウスがかかっていて、小3のときにタイマー録音をおぼえて、それがうれしくてやたらめったら録音していたら偶然出会ったんですよ。それで、こういう音楽好きだな。とおもうようになったんですよ。

--- へえー。電気グルーヴの後、大きく影響を受けたアーティストは誰ですか?

アボカズヒロ 打ち込みの分野では、そのルーツとして紹介されたYMO、坂本龍一、Kraftwerk、AphexTwinあたりを中1とかのころは良く聞いていました。あとはスチャダラパーとか。DJでは、Larry Levan? という人のパラダイス・ガラージというクラブの話を雑誌で読んで、凄く憧れましたね。幼稚園児だったら、パラダイス・ガラージのような状態になってくれるんじゃないか?という何の根拠もない期待があったことも事実です(苦笑)勝手なイメージで考えてましたけど。

--- でもクラブという実践の場が今まであったことは大きいです。幾ら楽器をたくさん練習しても、あまり外で発表する機会が恵まれない人が多いですから

アボカズヒロ いきなり実践の場に放り込まれましたからね

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